科目免除を受けない場合、まずKnowledge ModuleであるBusiness and Technology(BT)、Management Accounting(MA)、Financial Accounting(FA)の3科目を受験しなければなりません。
ACCAは全部で13科目あり、一つ一つの科目を隅々までじっくり勉強していては、いくら時間があっても足りません。ここでは、基礎科目であるKnowledge Moduleを効率的に合格するための学習方法をお伝えします。
Knowledge Module科目について
科目免除を受けない場合、まずKnowledge ModuleであるBusiness and Technology(BT)、Management Accounting(MA)、Financial Accounting(FA)の3科目を受験しなければなりません。
Knowledge Module3科目の概要や試験内容は、以下のリンクをご覧ください。
- Business and Technology(BT)の概要・試験内容
- Management Accounting(MA)の概要・試験内容
- Financial Accounting(FA)の概要・試験内容
この3科目は、ACCAの基礎となる科目であり、次のレベルの科目(Skills Module)に進むためには3科目全てに合格する必要があります。
ACCA試験の概要や受験のルールや流れについては、こちらの記事もご覧ください。
この3科目は、コンピューター試験(CBE)で実施され、Objective questions及びMulti-task questions (MTQs) という形式で出題されます。
Objective questionsには、以下の問題形式が含まれます。
・Multiple choice(選択問題)
・Matching(組み合わせ問題)
・Short answer(1文程度の短い文章や計算結果の入力)
・True/false(正誤問題)
Multi-task questions (MTQs) には、以下の問題形式が含まれます。
・Multiple choice(選択問題)
・Multiple response(複数選択問題)
・Multiple response matching(組み合わせの選択問題)
・Number entry(数値入力)
・Hotspots(画像上のポイント選択)
・Gapfill(文章穴埋め)
上記からも分かるように、記述形式で回答する問題はありません。そのため確実な正解が分からなくても、消去法や勘で回答することできます。
学習の進め方
ACCAを受験する目的は、当然試験に合格することです。ACCA試験は、全科目で100点中50点で合格になる試験です。
電話帳ほどあるテキストの内容を隅々まで網羅して、100点を目指す必要はありません。重要なポイントや出題頻度の高い項目を確実に抑えて学習することができれば、テキストを丸暗記するよりもはるかに効率的に合格することができます。
各科目の重要なポイントは、こちらの記事で紹介しているOpenTuitionやYoutube、ACCA学校のWebサイトなどで説明されています。
ただし、情報は全て英語のため、ACCAの学習を始めたばかりの方にとっては少しハードルが高いです。そのため、まずは過去問や模擬試験などに目を通し、実際に出題された問題などを読んでみることで、重要なポイントを理解することができます。
この学習方法は、次のSkills ModuleやProfessional Moduleでも有効です。まず過去問などの問題を確認することで、試験の形式に慣れることができ、テキストを読む際も、闇雲に読むのではなく、ポイントを押さえて読む力がつきます。
Skills Moduleに繋がる学習
Knowledge Moduleの3科目は、ACCA試験全体の基礎となる科目で、次のレベルのSkills Moduleに進むためには、3科目全てに合格する必要があります。
そのため、この3科目の内容を隅々まで学習し、100%理解しないと次のステップに進めないかというと、そうではありませんん。
ACCAには全部で13科目ありますが、全てが独立している科目ではありません。ACCA13科目は、それぞれの範囲が被っている科目がほとんどです。
例えば、FAは上位の科目としてFR、SBRがあります。FAの位置付けは、FRやSBRでも出題される内容の大枠を理解することにあります。出題範囲は以下の図のイメージになります。
1つのトピックを3回の試験に分けて実施するので、最初から全てを覚えるということは想定されていません。基礎であるFAで、財務会計の分野の大枠を50%理解し、FRを学習する過程でFAの内容を補強し、応用に進んでいく形になります。
電話帳ほどあるテキストを全て網羅的に学習しようとすると、いつまで経っても次のステップに進むことができません。Knowledge Moduleの科目の難易度は、簿記3級〜2.5級程度のイメージです。合格率も70%〜80%と高い試験なので、テキストを50%も理解できたと思えば、まず本番の試験を受けることをおすすめします。
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