ACCAの取得にはどのくらいの費用が必要?

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ACCAを受験するために必要な費用はどのくらいかかるのでしょうか。日本受験の場合の費用を、こちらのACCAホームページを参照して説明します。地域を選択することができますが、基本的に受験費用はどこの地域も同じです。

(費用は全て2020年12月末時点の情報です。)

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受験までに必要な費用

ACCA試験では、試験を受けるまでにACCAへの登録料年会費を支払う必要があります。

ACCAを受験するために、まずは学生会員(ACCA students)として登録する必要があります。

初回登録料(Initial registration):£89(約13,000円)
再登録料(Re-registration):£89(約13,000円)

年会費(Annual subscription):£112(約15,000円)

年末近くにACCAへ登録と、登録料の£89と年会費£112を両方支払い、さらに翌年の年会費を1月1日までに支払う必要があるので、年末に登録するなら、年始まで待つ方が余計な費用がかからずに済みます。

年会費は、試験を受けても受けなくても、学生会員資格を維持するために毎年支払う必要があります。年会費を支払わない場合、学生会員資格を失いますが、再登録料を支払い、学生会員として再登録することができます。

科目受験に必要な費用

・試験科目免除の申請費用

ACCA試験ではKnowledge Module及びSkills Moduleの一部科目で、一定の要件を満たす場合試験の免除を受けることができますが、免除された科目ごとに申請費用を支払う必要があります。

Knowledge Module科目免除:1科目につき£86(約12,000円)
Skills Module科目免除:1科目につき£114(約16,000円)

科目免除の詳細は、以下の記事ををご覧ください。

・各科目試験の受験費用

各科目試験を受験をするタイミングで、受験料を支払う必要があります。

・Knowledge Module科目

Business and Technology (BT)
Management Accounting (MA)
Financial Accounting (FA)

はコンピューター試験(CBEs)となり、日本ではJLTCで受験することができます。

受験費用はこちらのJLTCのページから確認することができます。

BT、MA、FA共に受験費用は15,000円(税抜)です。また、Knowledge Moduleではありませんが、LW(GLO又はENG)もJLTCで受験することができます。LWの費用は18,500円(税抜)です。

・Skills Module科目

Corporate and Business Law (LW) 
Performance Management (PM) 
Taxation (TX) 
Financial Reporting (FR) 
Audit and Assurance (AA) 
Financial Management (FM)

Corporate and Business Law (LW) は上記のKnowledge Module科目で説明しています。

Skills Moduleでは、受験申し込み時期によって費用が変動します。

Early Entry:1科目につき£114(約16,000円)
Standard Entry:1科目につき£120(約17,000円)
Late Entry:1科目につき£308(約43,000円)

申し込み時期は、例えば2021年6月試験の場合、Early Entryは2021年2月15日まで、Standard Entryは2021年4月26日まで、Late Entryは2021年5月3日までとなっています。

・Ethics and Professional Skills Module

試験科目ではありませんが、ACCAではEthics and Professional Skills ModuleというACCAウェブサイト上の簡易なオンラインコースを受講する必要があります。いつでも好きの時に受けることができますが、Professional Moduleの科目と関連性が高いため、できればSkills Moduleが完了し、Professional Moduleの受験を開始するまでに受けることをお勧めします。

EPSM:£69(約10,000円)

・Professional Module科目

Strategic Business Leader(SBL)
Strategic Business Reporting(SBR)
Advanced Financial Management (AFM)
Advanced Performance Management (APM)
Advanced Taxation (ATX)
Advanced Audit and Assurance (AAA)

Professional Moduleにおいても、受験申し込み時期によって費用が変動します。

Early Entry:1科目につき£148(約21,000円)
Standard Entry:1科目につき£156(約22,000円)
Late Entry:1科目につき£352(約50,000円)

ただし、SBLのみ下記の費用となっています。(過去2科目だったものが1科目にまとめられため、費用も高めになっていると思います。)

Early Entry:1科目につき£206(約29,000円)
Standard Entry:1科目につき£219(約31,000円)
Late Entry:1科目につき£352(約50,000円)

Skills ModuleとProfessional Moduleは、日本ではブリティッシュ・カウンシルで受験することができますが、上記の受験費用に加え、Local Feeとして下記の費用が追加で必要となります。

Administrative Fee:試験期間1回につき20,000円(税抜)
Paper Fee:1科目につき10,000円(税抜)

詳細はこちらから確認できます。

2020年9月より、自宅や会議室等で試験を受けられる、「Remote Session Exam」が導入されました。日本の自宅等から受験が可能で、上記のLocal Feeが不要となるため、日本からの受験の場合は積極的に活用することをおすすめします。

合格後に必要な費用

・ACCA準会員(Affiliates)

ACCA準会員は、ACCAの全科目合格とEPSMを完了しているが、実務要件を満たしていない会員のことで、準会員資格を取得した場合、下記の費用を支払う必要があります。

初回費用(Subscription):£129(約18,000円)
年会費(Permanent subscription):£258(約36,000円)

このアフィリエイト資格は当初3年間有効で、それ以降準会員資格を延長する場合は、毎年会費として£258(約36,000円)を支払う必要があります。そのため、ACCAを全科目合格後は、なるべく速やかに下記のメンバーに登録することをおすすめします。

・ACCA正会員(Members)

ACCAの全科目合格、EPSM、実務要件の全てを満たすと、ACCAの正会員資格を申請することができます。

入会費(Admission to membership):£258(約36,000円)
年会費(Annual subscription):£258(約36,000円)
再入会費(Reinstatement):£58(約8,000円)
休会員費用(Lifetime membership commutation fee):£258(約36,000円)

ACCAでは、年間収入が£8,000(約1,120,000円)に満たない場合や、フルタイムでの学生、病気療養などの理由により、会費の割引を受けることができます。条件により、下記の2種類の割引年会費があります。

割引年会費(Extended leave subscription):£58(約8,000円)
補助年会費(Subscription assistance):£129(約18,000円

トータルで必要な費用

ACCAに登録してから、全科目合格し、正会員となるまでに必要な費用を計算してみましょう。

ここでは、科目免除を受けず、1回の試験区分につき1科目を日本のテストセンターで受験し、それぞれ1回で合格した場合を考えてみます。

まずACCAに登録する段階で、登録料と年会費の合計約28,000円を支払います。

JLTCで受験するBT、MA、FA、LWの合計が69,850円、Skills Moduleの5科目の受験料が合計85,000円で、日本テストセンターでの費用が合計150,000円になります。ここでEPSM(10,000円)を受講します。

SBLの受験料が31,000円、その他Professional Module3科目が66,000円、日本テストセンターでの費用が合計120,000円です。

全科目合格後、実務要件を満たしていないとすると、準会員となります。準会員の初回費用と年会費の合計が54,000円になります。

その後実務要件を満たし、正会員となる際に、正会員入会費と初回の年会費の合計72,000円を支払います。

ここまでのACCAに登録してから正会員になるまでの合計が、685,850円です。

ここに、各科目のテキストなどにそれぞれ10,000円かかったとすると、13科目合計で130,000円になりますので、全て合計すると815,850円となります。

今後リモート試験が本格導入され、日本テストセンターでの費用が不要になると考えると、270,000円が不要となるため、合計金額は545,850円となり、Early Entryを活用するとさらに下がります。

50万円の費用で、一生涯の資産となるACCA資格を取得できると考えると、投資額としてはかなりリーズナブルだと思えます。

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