Corporate and Business Law（LW）の概要

2021.01.23 2020.12.21

ここでは、ACCA試験のSkills Module科目のうち、Corporate and Business Law（LW）の概要について説明します。

ACCAでは、各科目についてシラバスを発行しており、シラバスに試験の目的や求められる能力、試験範囲が記載されています。LWで扱われる会社法等は国によって内容が異なります。ACCAでは、グローバル、イギリス、ボツワナ、キプロス、香港、アイルランド、レソト、マルタ、マレーシア、ロシア、シンガポール、ベトナム、南アフリカ、ジンバブエから選択することができます。全文は、英語になりますが、こちらから国を選択してダウンロードができます。

ここでは、グローバル版のシラバスを参照して説明します。

コンテンツ

LWの目的
LWで求められる能力
LWの試験構成
LWの試験範囲
LWの関連科目

LWの目的

一般的な法規の枠組みや、ビジネスに関わる現地法についての知識や理解を習得することがLW試験の目的になります。

シラバスの8. Introduction to the syllabusより意訳

LWで求められる能力

法律の根源、国家間の法令差異、国際的な法的規制の必要性を含む、異なる法令システムの本質的な要素を識別できる。また、国際取引の促進及び規制に関わる国際機関の役割、及び法廷闘争に変わる国際仲裁機関の役割について説明できる。
国際物品売買契約に関する国際連合条約（the United Nations Convention on Contracts for the International Sale of Goods）に基づく法的規制について認識及び応用できる。また、国際的なビジネス取引における資金が動くさまざまな方式について説明できる。
国際的なビジネス形態の違いを認識している。
企業組織の規定と代替的な形態の違い理解している。
資本の種類及び企業も資金調達について認識及び比較できる。
企業がどのように運営され、管理され、規制されるかを説明できる。
破産法にかかわる法的影響について認識している。
企業の不正や違法行為に対する理解を実証できる。

シラバスの9. Main capabilitiesより意訳

LWの試験構成

LWは2時間のコンピューター試験（CBE）となります。

Section A

25問（各2点）のObjective questions
20問（各1点）のObjective questions

Objective questionsには以下のものが含まれます。
Multiple choice（選択問題）
Matching（組み合わせ問題）
Short answer（1文程度の短い文章や計算結果の入力）
True/false（正誤問題）

Section B

5問（各6点）のMulti-task questions

シラバスの7. Approach to examining the syllabusより意訳

LWの試験範囲

A. Essential elements of legal systems

Business, political and legal systems
International trade, international legal regulation and conflict of laws
Alternative dispute resolution mechanisms

B. International business transactions

Introduction to the UN Convention on Contracts for the International Sale of Goods and ICC Incoterms
Obligations of the seller and buyer, and provisions common to both

C. Transportation and payment of international business transactions